阪神がランディ・メッセンジャー投手(36)に対し、来季開幕早々に残留要請を行う方針であることが20日、分かった。順調なら4月中旬にFA権を取得し、19年から日本人選手扱いになる。4年連続5度目の開幕投手が内定しているレジェンド右腕の他球団流出は、何としても阻止したいところ。複数年契約の提示検討も含め、最大限の誠意を示して残留をお願いする。

 阪神がレジェンド右腕に、異例の残留要請に動く。来季で来日9年目を迎えるメッセンジャーは順調なら、4月半ばにFA権を取得する。2年契約の2年目で、19年からは日本人選手扱いになるため、国内他球団が獲得に動く可能性がある。谷本修球団副社長兼球団本部長(53)は「早めに話をしないといけない。そう(流出)ならないようにしないと…」と取得直後に水面下で交渉に動くことを示唆した。

 メッセ ンジャーはチームになくてはならない存在だ。エースとして君臨し、金本監督の信頼は厚い。4年連続5度目の開幕投手はすでに内定。本人も大黒柱としての自負を持っており、今年8月には右足を骨折しながら、早期復帰を決意。患部にボルトを埋めたままCSで力投した。ファンの間で語り継がれるであろう勇姿だった。球団幹部も「最後によくぞ戻ってきてくれた。足にボルトを入れたまま、投げてくれた」と感服しており、他球団への流出は全く想定していない。

 メッセンジャーが日本人選手扱いになれば、外国人補強でも選択肢が増える。今季の1軍枠は投手3、野手1で戦った。19年からは投手3+メッセ、野手1。あるいは投手2+メッセ、野手2という陣容を組める。手薄なポジションを増強できるので、メリットは大きい。

 来年で37歳になるが、衰える気配は一向にない。アクシデント以外は故障知らずで、中4日の登板もいとわない。今季の防御率2・39は来日8年目でキャリアハイだ。状況次第では、さらに複数年契約を提示する可能性もある。先発陣の駒不足に泣かされたチーム状況で、まだまだ頼らなければならない存在だ。谷本球団副社長は言った。「家族が神戸を気にいってくれているみたいなので…」。愛着を感じているのは間違いない。その上で、まさかの流出に備え、万全のシフトを組む。