今オフ、巨人を戦力外となり日本ハムに12年ぶりに復帰した実松一成2軍育成コーチ兼捕手(36)が、30日夜TBS系テレビで放送された年末恒例番組「プロ野球戦力外通告~クビを宣告された男たち」で特集された。

 実松は佐賀学園3年時に夏の甲子園に出場。高校全日本では、今季ソフトバンクを戦力外になり退団した松坂大輔投手とバッテリーを組んだ。98年ドラフトでは松坂の「外れ1位指名」で日本ハム入団。06年3月にトレードで巨人入りした。守備力を買われ、経験豊富な控え捕手として当時正捕手だった阿部を長らくサポート。今季は開幕1軍に名を連ねたが、7年ぶりに1軍で無安打。戦力外通告を受けたが、古巣の日本ハムがコーチ兼任で獲得した。

 番組内で、苦悩の表情で「パパ実はね…来年ジャイアンツのユニホームを着て野球できなくなったんだ」と12歳、9歳、5歳の3人の子供に明かす実松。古巣の日本ハムから選手兼コーチとしてオファーを受け、再び子供たちの前で「日本ハムから連絡があって、来年は選手とちょっとしたサポート役としてお誘いいただいた。心配かけたけど、そういうことだ」と報告すると、父を心配していた長男が胸ををなで下ろし、涙を流す場面などが流された。