日本ハムドラフト1位の早実・清宮幸太郎内野手(18)に「○×」形式で質問した。

 有名なスポーツ選手を父に持つ都会っ子の日本ハム清宮は「天真らんまん」だった。弊社の公式キャラクター「ブル男」を目にした途端「かわいい~!!」を連発。頭の回転が速くて、選ぶ言葉には知性を感じた。だからといって生意気な感じはこれっぽっちもなく、高校生らしさもある。○×の札を渡すと「これ、音は鳴らないんですか? 鳴らしたかったな」と、ノリだって◎。「笑顔が上手だね」と褒めると、いたずらっ子のような顔で「慣れです、慣れ」とニヤリとした。取材終わりには「ブル男、お疲れ!!」と、ぼんやり? しているブル男の頭までなでてくれた。さすが、生粋のスター。サービス精神も満点だ。

 ちょうど5年前の同じ頃、プロ生活を間近に控えた岩手・花巻東高3年の大谷を取材した。椅子に座っている姿は、かわいらしい少年という感じだったのに、立ち上がると大きくて驚いた。印象は「純真無垢(むく)」。口数こそ少ないが、終始ニコニコ。こちらの無理難題にも、時間をかけながら応えてくれた。なんて誠実。まだ日本にも、こんな高校生がいたんだと感心したのを覚えている。

 そんな田舎の純朴少年は、今や世界が注目するスター選手に成長した。入れ替わるように入団した清宮は、どんな選手に成長するのか。5年後が待ち遠しい。【日本ハム担当・中島宙恵】