幼なじみと再びプロの舞台で相まみえる。ロッテのドラフト4位、菅野剛士外野手(24、日立製作所)が22日、楽天茂木と日本ハム横尾への負けん気をのぞかせた。ロッテ浦和球場はあいにくの吹雪。室内練習場のフリー打撃で鋭いスイングを連発し「しっかりとらえ、振れている感覚がある」とうなずいた。

 ヘッドに重心を置いた910グラムのバットは、かつて茂木が使用していたモデル。社会人1年目から愛用している。昨年17本塁打をマークした楽天のリードオフマンとは小学生のころ、武蔵府中リトルのチームメートだった。「小さいころから知ってる友達。野球で言ったら幼なじみみたいなもんです」。小6時には茂木が1番、菅野と横尾が3、4番を打って、全国大会決勝まで進んだ。

 しかし昨日の友は今日の敵…。大学時代は菅野が明大、茂木が早大、横尾が慶大と東京6大学リーグでしのぎを削った。2年の時をへて、今度はパ・リーグで3人がそろった。「2人は僕より2年先にプロを経験してる。学ぶところもありますが、負けられない」。

 視察した井口監督が「しっかり回転で打てる。うちにいないタイプの打者」と期待する中距離打者。旧友とのライバル物語は、1軍の舞台で続きを描く。【鎌田良美】