覚悟と自覚を持った左腕エースになる。巨人田口麗斗投手(22)が22日、自主トレ先のハワイから帰国した。焼けた肌と引き締まった表情が充実の証しだった。股関節の柔軟性強化に主に取り組んできたと振り返り、「僕自身、2年しか結果を出していない。今年が勝負。プロ5年目の覚悟を持ってシーズンに臨みたい」と意気込みを口にした。

 節目の年に結果を残す。過去4年間で通算26勝。高卒新人左腕の入団5年間の成績を見ると、2リーグ制以降は高橋一三の41勝が球団最多だ。田口は昨季13勝しており、今季15勝以上すれば球団史上に残る左腕エースとなる。マイコラスの移籍で勝ち頭としての期待も高まるが「チームの勝利に貢献できるように。貢献度が1番と言われるように覚悟を持ってやっていきたい」と勝利への執念を強く持つとした。

 先輩としての自覚がプラスになった。今回の自主トレでは菅野らの年上から離れ、ロッテ成田を連れだった。後輩から多くの質問を受け、「聞かれたことを100%で答えられるようにした」と言葉にすることで基本を再確認。「しっかりとした真っすぐを投げられるか」と直球の精度が生命線となると話し合いの中で気づくことができた。

 ブルペン入りはまだだが「投げる状態はできている」とキャンプ序盤から結果を残す準備は万全。自主トレ出発前には「自分の世代と言われるような成績を残せれば」と口にした。同期の大卒選手が入団するプロ5年目。誰もが認める左腕となる。【島根純】