阪神の新主砲、ウィリン・ロサリオ外野手(28=韓国・ハンファ)が11日、衝撃の対外試合デビューを飾った。今季初の練習試合となるDeNA戦に「4番・DH」で先発出場。初回2死一塁で飯塚の初球140キロ直球を弾丸ライナーで左中間スタンドにたたき込み、3回2死一、二塁の第2打席も飯塚の初球140キロ直球を中前適時打。2球で3打点を稼ぎ、今季1勝へ阪神を導いた。

 阪神掛布雅之オーナー付シニア・エグゼクティブ・アドバイザー(SEA、62)もロサリオの打撃にうなった。「フォローが大きいけどコンパクトだから打ち損じも少ない。仕留めにいって仕留められるバットコントロールをもっている。だからファウルも少ないんじゃない?」。福留ともロサリオについて話す機会があったようで、「ルナのパワーアップバージョンだねと話していたんだ」と、13年に中日で打率3割5分をマークしたエクトル・ルナが長打力を兼ね備えたタイプと表現した。思わず「触ったよ」とロサリオにボディータッチもしたそうで「筋骨隆々でポパイみたい。でも柔らかいんだよ」と、その肉体にも驚いていた。