楽天ドラフト6位の西巻賢二内野手(18=仙台育英)が17日、プロ初安打となる2安打2打点の活躍を見せた。沖縄・金武で行われた三星(韓国)との練習試合で6回から二塁守備で出場。7回2死走者なしでは中前にはじき返し、9回2死二、三塁では左中間を破る2点適時三塁打でプロ初打点をマークした。

 西巻 ともに打ったのはインコース真ん中付近。最後まで振り抜くことを意識した。

 そつなくこなす二遊間の守備に対し、打撃で結果を出すのは時間がかかった。11日の紅白戦の4打数無安打に始まり、前日まで8打数無安打。16日には2打席連続三振に倒れていた。「今までヒットがなかったけど、何とか打てて自信になった」。課題の変化球打ちを克服して、攻守でのアピールを続ける。

 偉大な先輩に刺激を受けていた。フィギュアスケート羽生は東北高を卒業しており、福島出身で中学、高校と仙台で過ごした西巻とはいわば同郷だ。「復活して、注目される中で結果を出すのはさすが。スターだと思う」。羽生が2大会連続で金メダルを獲得した日に、プロ初安打初打点を記録したのも何かの縁だ。

 チーム最年少として、先輩からかわいがられている。仙台育英時代にはネプチューン名倉潤似といじられていたのが、今は則本や松井から俳優桐谷健太に似ていると言われている。「僕ができる全力を尽くすことだけ、を考えている」。開幕1軍までこのペースで走り抜ける。【高橋洋平】