緒方監督も認める絶好調男が、今年初のオープン戦でも好結果を残した。

 楽天戦に「5番中堅」でスタメン出場した下水流がマルチ安打を記録した。18日の中日との練習試合から対外試合4試合で12打数7安打。打率は5割8分3厘を記録する。緒方監督も「絶好調だね。練習から内容のある打撃を見せている」と認めるほど。丸や鈴木が指名打者での出場を続け、バティスタが離脱した外野手の中で存在感が際立っている。

 1軍キャンプ参加の野手では石原、松山に次ぎ、選手会長会沢と同学年の29歳。チームメートから「シモさん」と慕われる。

 打撃ではリストが強く、インパクト時の力強いリストターンで飛距離を出す。チームメートから大砲エルドレッドにかけて「コルドレッド」と呼ばれることもあった。「やることをやる。続けていくしかない」。右の長距離砲として競争激しい右の外野手争いをさらに刺激する。【広島担当=前原淳】