中日松坂大輔投手(37)が今日26日に移籍後初の実戦登板に臨むことが25日、分かった。韓国・ハンファとの練習試合(北谷)の2番手で1イニングを投げる予定。首脳陣に志願し、ソフトバンク時代の昨年3月25日の広島戦以来のマウンドに向かう。

 初実戦は、3月4日の楽天とのオープン戦(ナゴヤドーム)が濃厚だったが、本拠地のマウンドに立つ前に、遠ざかっている実戦感覚を確かめたい思いがあった。21日には初の打撃投手を務め、45球で安打性は5本。状態が良いからこその“前倒し”でもある。

 この日は阪神戦の試合中にブルペン入り。雨でノーゲームとなり、登板予定だった両チームの投手が調整投球のためブルペンになだれ込んできた。Tシャツと短パン姿だった松坂は「本当はもっと長く投げたかったけど、ユニホームを着てない僕がいたら気まずいでしょ」と約20球で手を止めた。それでも、表情は明るい。「平成の怪物」がいよいよ、中日デビューを果たす。【宮崎えり子】