中日松坂大輔投手(37)が28日、初の沖縄でのキャンプを打ち上げた。最終日は軽いキャッチボールなど軽く体を動かした程度。予定になかった実戦登板をこなすなど充実の1カ月を過ごし「しっかりシーズンにつなげていきたい」と早くも前を見た。

 フィーバーが吹き荒れた北谷キャンプ。横浜高校の後輩にあたる選手会長の福田永将内野手(29)は「例年よりたくさんの人に来ていただき、ありがたい。そういう雰囲気の方が選手は頑張れる。まさかこんなに来るとは、と驚いた。ニュースにもドラゴンズがたくさん出ていたので、そこは変わったところですね」と人気者の加入効果を前向きにとらえた。

 背番号99がいるところに人だかりができた。サービス精神旺盛な松坂は至るところで即席サイン会を開いた。トラブルなく済んだ背景には、球団の危機管理もあった。第2クールから警備員を2人増員し、不測の事態に備えた。終盤の2週間、球場内に配置された男性警備員2人は、キャンプ終了後に松坂にサインをプレゼントされた。ファンから選手の安全を守る役割の警備員も「松坂さんはすごくいい人でした」と、すっかりファンになっていた。