スーパールーキーが、北の大地で真価を発揮した。日本ハムのドラフト1位、清宮幸太郎内野手(18=早実)が2月28日、札幌ドームで行われた台湾・ラミゴ戦で“プロ初安打”を放った。7番一塁で初のスタメン出場を果たし、2回2死で迎えた第1打席に右中間フェンス直撃の二塁打。待ちに待った一打に、大物ぶりを発揮してきた18歳も興奮を隠せなかった。

 本拠地“初スイング”から、いきなり二塁打が飛び出した。「7番ファースト」で、プロ入り後、対外試合初のスタメン出場を果たした大型ルーキー清宮が、本拠地デビュー戦で観衆1万6471人のハートをがっちりつかんだ。

 2回2死走者なしで迎えた第1打席。カウント2ボールからの3球目だった。ラミゴの助っ人左腕、ダウンズの直球を、右中間へ。低く鋭く伸びた打球が、フェンスにぶち当たって跳ねた。「無我夢中でした。詰まったかなと思ったけれど、いいところに飛びました」。よほど、興奮していたのだろう。「あんまり覚えていないです」。二塁上で照れ笑いする18歳に、スタンドから惜しみない拍手が送られた。

 予感はあった。試合前のフリー打撃では、33スイング中、3本の柵越えを披露した。最後の1発は右翼席中段の上を行く、推定飛距離130メートルの特大弾。最高の手応えを残して、試運転を終えていた。

 先発出場はこの日の朝、球場入りした時に聞いたという。プロ入り後、右手親指打撲に急性胃腸炎と調整が遅れていただけに、ファンはもちろん、本人も待ちわびていた瞬間だ。「7番ファースト、清宮」のコールにドッと沸いた本拠地ファンの期待に一振りで応えるあたり、スター性は申し分ない。4回の第2打席は右肘に死球を受け、3打席目の6回は140キロの速球に空振り三振。「満足はしていないけど、ホッとした」。7回の守備から交代したが、試合後はそんな本音もこぼれた。

 本拠地初打席で結果を残し、大きく前進した。「験がいい。幸先よくスタートを切れたので、これから、ここで、もっともっとヒットを打てたら。まだまだ打てると思うので、アピールしていきたい」。安打量産を堂々と誓った。【中島宙恵】