DeNAがミス連発で自滅し、15年ぶりのホームでの開幕戦白星を取りこぼした。1回先頭、山田哲の遊ゴロを、大和が失策。名手の予想外のミスから始まった。先発石田は2番山崎こそ打ち取ったが、バレンティンに四球。青木には死球で満塁のピンチを招くと、6番坂口に先制2点適時二塁打を許した。ラミレス監督は「若い選手は少しナーバスになっていた。野球には起こり得ること」とベンチで感じていた。

 東日本大震災による変則日程だった11年を除けば、07年以来11年ぶりとなるホーム開幕戦。試合前、ドローンとプロジェクションマッピングを駆使した投影技術で球場を彩った。華やかな演出の中、右翼に抜てきされたルーキー神里は、3回の守備で二塁倉本との間に落ちた打球を悪送球。一塁走者生還のミスに「焦って投げてしまった」と、冷静さを欠いた。

 悪い流れは攻撃にも悪循環を及ぼした。4点差の6回。1死一、二塁から戸柱、神里が連続凡退。7回2死に桑原が二塁打で出塁しても大和が空振り三振。7安打を放ちながらも単発に終わり、連打を欠いた。同監督は「明日は我々が早めに点を取ることがカギを握る」と敗戦を切り替え、開幕戦の幕を閉じた。【栗田成芳】