昨季首位打者のDeNA宮崎が、先制の2点適時打で京山を援護した。1回2死一、三塁。右中間を抜ける二塁打を放った。6回にも中越え二塁打を打ち、この日は2本の長打。京山とともにお立ち台に立つと「先制点を取って、チームを勢いづけられたと思った。来た球を打とうと。あとは打球に任せました」と胸を張った。3番筒香、4番ロペスに続く5番打者として、クリーンアップの役割を果たした。

 29歳になった昨季、初めて規定打席に到達し、個人タイトルを獲得した遅咲きのバットマン。だからこそ19歳の京山や、21歳の飯塚ら、若手投手の奮闘に刺激を受ける。「投手が抑えてくれていて、なんとかそれに応えたい気持ち。特に投手が若いので、なるべく早く取ってあげたい。先に先にという気持ちが(結果に)つながっている」と、投打の相乗効果を口にした。

 一時は1割6分7厘まで落ち込んだ打率は、この試合で3割1分4厘まで上昇。それでも「振っていかないと、前に進めない。感触は良くなっている。まだまだ始まったばかりなので、自分のスイングを心がけたい」と、一喜一憂せずに落ち着いて打席に入る。【栗田成芳】