中日松坂大輔投手(37)が、先発予定の19日阪神戦(ナゴヤドーム)に向けて愛知・豊橋市民球場でキャッチボール、ランニングなどで調整した。

 移籍後初登板だった5日の巨人戦(ナゴヤドーム)で06年9月26日ロッテ戦以来の日本での先発マウンドに上がったが、5回3失点の結果を残しながら、敗戦投手になった。「この2週間は、登板日にいい状態で上がれるように調整してきた。(阪神は)打線がいいイメージがある。どこにチームでもそうですが、クリーンアップの前に打者を出さないようにしたい。(前回は)悪かった部分が多かったので、それを出さないように。(前回より)長いイニングをいけるようにしたい」と松坂は話した。

 現在は中10日以上空く間隔で登板しているが、松坂自身は中6日での完全ローテ入りに向けて調整中。「毎日、どうしようか考えてやっている。(中6日へ向けては)思った通りに動けている」。体も肩も動けているかの質問にも「そうですね」と、自信をのぞかせた。森監督は「もう1度、肩を痛めたら終わりになる。ただ、進化はしないといけない。球数を増やすとか、投球イニングを伸ばすなど、自分で感じながらやればいい。焦らせてはいない」と、状態を確認しながら、完全ローテ入りには慎重な姿勢を見せた。19日の阪神戦は、怪物の完全ローテ入りの最初に試金石になる。【伊東大介】