阪神の必勝リレーは雨降って地固まった。17日は02年以来となる豊橋での中日戦が、今季初の雨天中止になったが、奮戦する救援陣にとっては恵みの雨だ。金本監督も「リリーフが1年間、いい状態でっていうのを気にしているから。この時期から」と今後を見据えた。

 対戦も2巡目に入り、ここから先は勝利の方程式を惜しみなくつぎ込む。指揮官も「もう、勝ちパターン行けるんじゃないかな。マテオ、桑原。余裕があるときは石崎とか球児とか、誰が行ってもいい陣容だけどね」と宣言した。マテオは8日中日戦は1死しか奪えずに4失点。登板間隔を空けて復調をうながし、3戦連続無失点と上り調子だ。

 昨季、中継ぎタイトルに輝いたマテオは「調子はすごくいいので、任されたところを頑張る」と胸を張った。リーグ最強の顔ぶれを見渡して、金本監督も「あまり型にはめず」と言う。投手の左右や打者の状態などで臨機応変に投入。序盤戦から命綱になりそうだ。