ヤクルト山田哲人内野手(25)の2試合連続となる4号ソロも、連敗ストップにはつながらなかった。

 1-3の8回2死、広島ジャクソンの初球150キロを強振し、左中間席に放り込んだ。直前に代打川端の内野安打が広島側のリクエストによるリプレー検証の末、アウトに変更となっていた。「リクエストの後で少し間があったので初球から思い切っていきました。真っすぐ一本に絞って、甘い球が来たらフルスイングしようと決めていました」。待ち時間でも気持ちを切らさず、集中力を高めてひと振りで仕留めた。

 チームは3連敗となったが、山田哲のバットは上り調子だ。この日の3打数1安打で8試合連続安打をマーク。5戦3発と、快音が響き始めた。「納得できる打席が増えている」と手応えを感じている一方で、「あとは確率。納得できる打席を増やせるように頑張りたい」と、まだまだ状態が上がると見ている。今季初の借金生活に突入したが、96敗を喫した昨季のように、長く居座る訳にはいかない。山田哲が、すぐに抜け出させる。