スライド先発柳が5回2/3、4失点と崩れ、中日は今季2度目の4連敗を喫し、巨人と並び最下位に転落した。「1イニングで余分なことをやると、こうなる。投手も野手も苦しい時期だ」と森監督はため息をついた。

 19日の先発は今年テスト入団の末、中日に入団した松坂大輔(37)。森監督は「明日の投手に重圧がかかるが、年齢と経験でカバーしてもらうしかない。試合を作るのに集中してもらって、打線がチャンスにやってくれれば。今日、1点差にしたことが明日につながれば」と、ベテラン右腕に期待を寄せた。松坂は18日の試合前練習で約60球のキャッチボールと70メートルの遠投を20球など、精力的に体を動かした。

 「今年は先発はそろっている。去年の苦しいときとは違う」と指揮官。ローテーションに入っていたガルシアを18日には中継ぎで投入。19日もガルシアだけでなく、笠原も待機させ、松坂が試合を作れば、万全の体制で復活勝利を援護射撃する。

 松坂は12年ぶりに日本で先発マウンドに上がった5日の巨人戦(ナゴヤドーム)後は、昨年まで故障に苦しんだ右肩の回復状況を見るため、登板翌日6日に出場選手登録を抹消されていた。19日の登板内容次第では、中6日での登板も見えてくる。