中日が今季2度目の3連勝で、広島にリベンジした。

 開幕カードでは敵地で3連敗を喫していた。森繁和監督(63)は「3連勝はなかなかできることじゃない。止まったときに、連敗につながらないようにしたい。あくまでホームでの3連勝なので、今度は広島で何とか1勝、勝ち越しをしたい」と先を見据えた。

 外国人パワーがまたもさく裂した。2回、先頭のスティーブン・モヤ外野手(26)が中前打で出塁。これを足場に2点を先制した。新4番は続く3回にも2死一塁でも左前打。敵失が重なって走者が生還、貴重な3点目になった。6回の第3打席でも右前にはじき返し、この日は4打数3安打。初昇格した20日から3試合で13打数9安打、打率6割9分2厘とすさまじい。

 「神様もびっくりしているだろうね。2軍で学ぶことがたくさんあった。毎日集中しながら学んだことが生きている。チームが勝っている中で、そこに立ち会えているのがうれしいよ」と満面の笑み来日初戦の20日は4安打3打点の大暴れ。前日21日は決勝1号ソロ。デビューから3試合連続の複数安打は中日の外国人選手では過去に16年のビシエドしかいない。

 投げてはオネルキ・ガルシア投手(28)が7回2失点で無傷の3連勝。序盤に3点の援護をもらい、6回はクリーンアップを3者連続三振に仕留めた。10三振を奪い「三振のことが考えていなかったけど、カープから10三振はうれしい。今日はいい日だったね」とお立ち台で笑った。

 3度の先発(ほかにリリーフ1度)はいずれも好投。防御率1・86と抜群の数字を残している。【柏原誠】