2軍調整中の中谷将大外野手(25)、北條史也内野手(23)が豪快なアーチの競演を見せた。

 1点を追う5回。先頭の中谷が、中日先発大野雄の138キロ変化球をすくい上げ左翼スタンドへ。今季1号ソロが号砲となった。島田、熊谷の連続タイムリーで加点すると、最後は北條が141キロ直球をたたき、左越えに2号3ラン。6点の猛攻で大野雄を沈めた。

 矢野2軍監督は「(中谷は)やっと出たね。これから(調子が)上がる可能性があるようなホームランだった。(北條は)足の上げ方を変えたり、打球方向も良くなってきた」と評価した。昨季チームトップの20本塁打を放った和製大砲と、16年に1軍で122試合に出場した若武者。2人の右打者が1軍昇格へアピールの放物線を描いた。