広島田中広輔内野手(28)が攻守で勝利に貢献した。

 両軍無得点の2回2死二、三塁からヤクルト小川の高め真っすぐをたたいて、左翼前にはじき返した。貴重な先制点が、この日唯一の得点となった。

 さらにその後も2打席連続安打。4月19日ヤクルト戦以来の3安打猛打賞で試合前まで2割5分3厘に落ち込んでいた打率を2割6分8厘まで上げた。不振脱却の兆しに「長いシーズン、続けられるようにしたい」と前を向いた。

 守っても9回に同点の危機を救った。1点リードの9回1死一、二塁から三遊間の当たりをダイビングキャッチ。抜けていれば同点となる当たりだっただけに、記録には表れないがビッグプレーだった。