楽天の若き大砲として期待される内田靖人内野手(22)が23日、自己最多となる4号ソロを放った。

 1-3で迎えた7回裏の先頭で、オリックス2番手黒木に代わった初球の145キロ直球をフルスイング。「初対戦だったので、初球から真っすぐを狙って振りにいったことが良かった。甘く入ったボールを捉えられた。手応えはありました」。左翼ポール際へ弾丸ライナーを突き刺した。

 平日デーゲーム企画として集まった多くの小中高生を含む2万5376人の観客を、唯一沸かせた反撃弾だった。5日の1軍再昇格後、持ち味の長打力を発揮。13日のオリックス戦で今季1号を放って以降、出場9戦で4発。今季8安打中、本塁打率は5割に達した。オープン戦の首位打者となり、プロ5年目で初の開幕1軍をつかんだ素質は、6戦連続で先発起用されるなど信頼も得てきた。

 だが、チームは初回に銀次の失策で先制を許すと、7回にも今季初先発マスク細川の捕逸で追加点を許すなど、2-5で3連敗を喫した。内田は「負けているので、勝利につながるホームランを打っていけるようにしたい」。今日24日のオリックス戦(東京ドーム)以降も、最下位脱出へアーチを描き続ける。【鎌田直秀】