阪神糸井嘉男外野手がプロ167人目となる通算150号の本塁打を放った。

 4回まで巨人菅野に無安打で完璧に抑えられていた。突破口を開いたのが、糸井だった。5回1死。スライダーに反応し、右腕一本で押し込んだ。この日は右翼から左翼に浜風が吹いていたが、ライナー性の打球で突き破り、右翼席に運んだ。「自分でもどうやって打てたのか分かりません。節目の本塁打を、日本を代表する投手から打つことができて、光栄です」と喜んだ。

 記念のアーチはそのまま決勝打になった。糸井はお立ち台でヒーローインタビューを受け、満員の観客から歓声を浴びた。「毎日、不利な風が吹いてますけど、やっぱり声援が後押ししてくれたと思います、ハイ。甲子園で打ちたいなと思っていたんですけど、それが達成できてよかったです」。FA移籍2年目の今季は打率3割7厘、8本塁打と好調をキープ。貧打に苦しむ阪神打線で存在感を見せている。