阪神藤浪が上位浮上のキーマンに指名された。44日ぶりに1軍先発した前日3日の「日本生命セ・パ交流戦」西武戦は6回途中7失点ながら、以前よりも制球力は安定していた。他投手との兼ね合いで、この日出場選手登録を抹消されたが、次回は最短10日の抹消期間で14日・日本ハム戦に先発する見込み。香田投手コーチは「彼がいて上位を狙うのが理想。自分で勝ち取って、誰が見ても藤浪だとなるような投球を、何試合か続けてほしい」と期待した。

 今後も1軍に同行する予定。この日は甲子園で行われた投手指名練習に参加した。バント処理のフィールディング練習では上手投げで送球も安定。香田コーチも「自分の中で、しっかり修正して戻ってくれた。マウンドでの不安要素も少なくなっていると思う」と納得顔だ。

 同コーチは前日3日の西武戦の内容についても、数字に表れない復活の兆しを感じ取っている。「2回以降は立ち直ってくれた。コントロールのばらつきはありましたけど、ほとんど自分の思っているところにコントロールできていた。ある程度ゾーンで空振りを取れているし、まとまってきた」。日本ハム戦で上々の内容を披露すれば、先発ローテの一角に返り咲く可能性が高い。