全国的な大雨災害で、東京遠征中の広島首脳陣と選手からも7日、地元を心配する声が相次いだ。

 広島県内では浸水や土砂崩れなど被害が拡大。緒方監督は巨人戦のため球場入りした際に「大変なことになってるね。全国のニュースでも流れていた。行方不明の人もいるみたいだし、心配。うちは避難勧告が来たから避難したみたいだ」と同市内の自宅の家族が一時避難していたことを明かした。

 選手会長の会沢は「思った以上に被害が大きい。大変なことだ」。ベテラン新井も「心配としか言いようがない。まだ見つかっていない人もいるようだし」と話した。畝投手コーチは県内の実家周辺が、大規模な浸水被害に遭ったという。両親の無事は確認したというが「どんな状況か分からない。いろんな物が流れてきたりしているようだ」と不安を隠さなかった。

 この日、出場選手登録された美間は試合開始30分前に球場に到着。練習に間に合わなかった。山陽新幹線の運転見合わせの影響で、広島からの移動が困難だったとみられる。一方で登板機会なく登録抹消となった大瀬良は、予定していた広島への移動ができず、チームに同行して様子を見ることになった。