日本ハムが逆転勝ちで連敗を止め、貯金を再び2桁の「10」に戻した。

 点を取られても、取り返す強さがあった。先発上沢が初回に3点を失ったが、その裏に中田の適時打で1点を返した。2回に上沢は4点目を失ったが、その裏はレアードと渡辺の連続ソロ本塁打に松本の犠飛で同点とした。そして3回に渡辺が2打席連発となる2号2ランで勝ち越し。序盤の打ち合いを制すと、上沢も何とか立ち直ってリードを守り、盤石のリリーフ陣がしのぎきった。

 栗山英樹監督(57)は、勝利の立役者となった5年目の渡辺の活躍に「試合中は、けっこう感動しました。良かったなぁ」と、笑顔を見せた。13年ドラフトで外れ外れ外れ1位で入団しながら、故障などで伸び悩んできた姿を知る。「これはナベ(渡辺)に限らないんだけど、一生懸命やっている人の『しでかせる大きさ』を見せてくれた。ある意味、ナベで勝った試合。よくやってくれた」と、活躍をたたえた。