救世主と思ったら…。中日はヤクルトに3タテを食らい、神宮でついに7連敗。借金も今季最多を更新する「10」になった。

 まず痛かったのはアルモンテの負傷離脱だ。現時点で復帰の見通しは不明で、攻撃力ダウンは必至になった。その不安を吹き飛ばしたのが、普段は代打要員のモヤだった。2回に2号ソロ、4回も同点ソロ。久しぶりの大爆発でアルモンテの穴を補い、ベンチをひと安心させた。

 だが状況は突如として暗転した。モヤは8回の第4打席、ファウルを打った際に右手を痛め、そのまま打席途中で交代した。その裏に4番手又吉が山田哲に決勝弾を浴びた。

 右手にアイシングを施して出てきたモヤは「自分でも何が起きたのか分からなかった。どこを痛めたのかも分からない。チームの役に立ちたい一心でやってきたので、無事を願っている」と肩を落とした。

 詳しい症状は今日23日以降でないと分からないが、ただでさえ負けが込んでいるだけに、助っ人のダブル離脱となれば痛い。森監督は「いる者でやっていくしかないでしょう」と語った。今は2人が軽傷であることを祈るしかない。【柏原誠】