アルモンテ、モヤを欠くドラゴンズ打線が、DeNA投手陣を圧倒した。2回に先発の笠原が梶谷に先制3ランを浴びたが、打線が奮い立った。

 1-3で迎えた3回1死満塁で、アルモンテの代役として先発出場の37歳・藤井が見せた。井納のフォークを右前に運ぶ適時打で反撃のノロシを上げると、続く選手会長・福田が逆転打。その後も4回、6回とベテランのバットは火を吹き、この日4打数4安打4打点。昨年9月24日広島戦(ナゴヤドーム)以来の猛打賞で、役目をきっちり果たした。

 「ラッキーな当たりもあったからね。(ケガ人の代役は)ずっとそうやってきた。特別じゃない。普通のことをやっていけばいい」と、藤井はさらりと話した。今季59試合に出場しているが、先発出場は8度目。少ないチャンスで結果を残した。

 20日からのヤクルト戦(神宮)で3連敗。借金は今季最大の10になった。さらにアルモンテが22日に左手首痛で、翌23日にはモヤが右手有鉤(ゆうこう)骨骨折で戦線離脱。今季のドラゴンズ打線を支えてきた2人の新外国人大砲が抜ける危機を、代役が救った。

 5位DeNAとの直接対決初戦を制し、連敗を3で止めた。5位に1差と肉薄した。今日25日からの本拠地ナゴヤドームで、まずはDeNAをつかまえにかかる。【伊東大介】