巨人クリストファー・クリソストモ・メルセデス投手が投打に躍動し、チームを勝利に導いた。

まずはバットで見せた。1点リードの4回2死一塁。両打ちのメルセデスは左打席に立つと、カウント2-2から阪神秋山の139キロ直球を右手一本ではじき返した。左中間を破る適時二塁打で貴重な追加点を挙げた。来日18打席目で初安打をマークし「スーパースーパーうれしいよ。自分でもまさかと思った」と喜びをはじけさせた。

本職の投球では両コーナーの低めを丁寧に投げ分けた。二塁すら踏ませず、被安打2、来日初完封勝利で4勝目。育成出身投手の完封は球団では初の快挙に「初ヒットと同じ日にできるとは思っていなかった。(2つの記念球は)スペシャルなボールなので、しっかり管理したい」と笑顔だった。