阪神江越が快音と好走塁で、6月1日西武戦以来のスタメン起用に応えた。2回先頭で迎えた第1打席。DeNA浜口が投じた低めの136キロ変化球に食らいつき、しぶとく中前に落とした。「先頭だったので、なんとか出塁しようと思っていました。追い込まれていたので、詰まってでもヒットになって良かった」と振り返った。

持ち前の俊足も光った。1死後、梅野の左前打で一塁から一気に三塁へ激走。「グラウンドが外野手からしたら最悪の状況だったので、思い切っていきました」。得点にはつながらなかったが、好判断で相手バッテリーに圧力をかけた。

金本監督は「どちらかと言えば外野の守り、守備範囲とかで起用した。ちょっと俊介がパッとしないしね。ヒットが出て自信にしてくれればいい」と抜てきの意図を説明。この日の安打は幻となったが、シーズン終盤の切り札となるべく、江越が猛アピールする。【吉見元太】