ソフトバンク大竹耕太郎投手(23)が全米オープンで優勝し、13日に帰国した女子テニスの大坂なおみ(20=日清食品)にあやかり、獅子狩りを目指す。

11・5ゲーム差からの大逆転Vを目指すチームは、あす15日からメットライフドームで3ゲーム差で追う首位西武と3連戦を戦う。その間、チームは東京・立川に滞在。ちょうど同じ時期に同所で、大坂なおみが出場する「東レ・パンパシフィック・オープン」(アリーナ立川立飛)が開催される。時の人と“遭遇”する可能性が浮上した大竹は「(大坂の活躍は)ニュースでやっていたので、見ました。すごいですよね。もし会ったら…すごいな。ぼくより腕も太いんだろうな」と胸をときめかせた。

実は元テニス少年。「結構、できますよ」。幼い頃は家族とよくプレーしていたそうで、テニスの腕には自信ありだ。プロ野球の練習でも踏み台や長い棒など、変わり種の道具を取り入れることも多い。テニスラケットを使用した練習メニューについても「使えそうですね。トップを早く作ることができそう」と興味を示した。

大竹は初戦の千賀に続き、16日の2戦目を託された。ミランダをローテ通りの中6日ではなく3戦目に起用。倉野投手統括コーチは「勝つ確率を考えました」と説明した。

大竹にとって、西武は今年8月1日の対戦で8回を2失点に抑え、育成出身新人選手初の「プロ初登板&初先発&初勝利」を挙げた相手。球場も同じメットライフドームだ。「自分の投球をすることしか考えていなかった。球種の割合とかを変えていかないといけない」。大坂は完全アウェー状況でも女王セリーナ・ウイリアムズ(36=米国)を倒した。大竹も敵地で、大坂に負けない気迫とクレバー投法で首位を倒す。【山本大地】