西武松井稼頭央外野手(42)が27日、メットライフドーム隣接の球団施設で引退会見を行った。

ソフトバンク戦の前に、ユニホーム姿で登場。引退を決めた理由を問われ「ここ数年、毎年1年勝負と思ってやってきました。特に今年、楽天を退団し、古巣に声をかけていただいて、自分の最後の勝負の年かなと思ってやってきました。(15日に出場選手)登録を抹消となり、そこで初めて自分と向き合える時間というか。そろそろ引退かな、やめる時がきたな、と思いました」と答えた。

日米25年間にわたる現役生活を「毎年、毎年、次の1年と思ってやってきました。改めて振り返ると、当然、悔しさ、悔いはあるが、今思うと良い野球人生だったと思います。決して1人でやれた野球人生とも思いません。周りの方のサポートがあり、ファンの皆さんの声援を聞きながらやった25年間でした。感謝しかありません」と振り返った。

プロ2年目でチャンスをくれた東尾監督の名前を挙げ、「出会いがなければ、今の僕はないと思う」。また、11年に日本球界に復帰した時の楽天星野監督の名前を挙げ「出会いがなければ、ここまで長く出来ていないと思う」と感謝した。

印象に残る投手を問われると、中日松坂を挙げた。「アメリカで対戦できて、(今年の)オープン戦でも対戦できました。同じチームで一緒にやってきましたけど、ここで勝負できるのかと。対戦を楽しみにしていたし、対戦できて良かったです」。

今後については「まだ先のこと。考えていません。でも25年間、ユニホームを着させていただいた。野球には携わっていきたいと思います。ただ、それよりもまず、チームの優勝、クライマックスシリーズ、日本一。そこをめざして、まずは全力で全うしたいです」と話した。

さらに「僕はライオンズでお世話になって、まだ日本一がない。日本一になって、最後の花道を飾れるように。僕も、その輪にいられるように、1試合1試合、全力でやっていきたい」と決意を口にした。