阪神ドラフト4位の島田がプロ初安打を含む2安打を放ち、躍動した。

「結果は気にせず、思い切っていこうと思っていた。これが(プロ生活の)始まりなので、継続して結果を出していきたい」

この日は2番中堅で、2戦連続のスタメン出場。初回無死一塁で打席に立つと5球目、外角低めにきた130キロシュートを右翼へはじき返した。延長11回には遊撃内野安打を放ってチャンスメークに成功。金本監督も「2本打てば、十分だと思います」と及第点を与えた。

ただ、持ち味の走塁面には課題が残った。3回には二盗を試みるもタッチアウト。2軍ではウエスタン・リーグ2位の26盗塁をマーク。自信を深めて臨んだ1軍戦での、プロ初盗塁はお預けとなった。

吉報も届いた。この日、19日からコロンビアで開催される「U23ワールドカップ」のメンバーに選出された。23歳以下のチームではあるが稲葉ジャパン入りを果たした。「アピールの場だと思う。力試しと思って、やってきたことをやりたい」と目を輝かせた。

シーズンは残り8試合。プロ野球生活の第1歩を踏み出した「期待の新星」が、ダイヤモンドを駆け回る。【真柴健】

◆島田海吏(しまだ・かいり)1996年(平8)2月6日、熊本県生まれ。九州学院-上武大を経て17年ドラフト4位で入団。50メートル5秒75。175センチ、72キロ。右投げ左打ち。