中日からドラフト1位指名された大阪桐蔭・根尾昂内野手(18)の来春キャンプ1軍スタートが早くも内定した。与田剛新監督(52)が26日に大阪府大東市の同校を訪れ、指名あいさつ後に明言した。岐阜県出身の根尾は憧れの選手として、今季限りで現役引退した荒木雅博内野手(41)を挙げ、弟子入りを志願した。

竜の新監督が待ちこがれた恋人との初対面に胸を躍らせた。与田新監督は自ら大阪桐蔭を訪れ、ドラフト1位で指名した根尾に指名あいさつ。「いい顔しているね」と声をかけ、ガッチリ握手を交わした。「交渉権確定」のはんこが押された“当たりくじ”も持参。「一緒に戦いましょう!! ドラゴンズ与田剛」と、書き加えて、手渡した。

会談を終えても、テンションは上がりっぱなし。「目が好き。先を見据えた、澄んだ目をしている。目の前で見たい男。体調に問題なければ、1軍でしばらく見たい」とほれ直し、来春キャンプの1軍同行を早くも明言。二刀流も含めた今後の指導方針に関しては「投手として、素質はある。実際に動きを見てから。新人を大きくいじらないのが僕の方針。持ち味をつぶしてしまうことがないようにしたい」とじっくりと見極めていく考えだ。

岐阜県飛騨市出身で、小学生の頃にはドラゴンズジュニアの一員だった。この日、憧れの選手の名前を明かした。今季限りで現役を引退した荒木だ。同選手モデルのグラブを使っていた過去もある。「3000安打打てる選手。楽しみに応援している。電話してきてもいい」と荒木が話していたことを伝え聞くと「えっ、そうなんですか。初耳です」と目を輝かせた。「守備、走塁で中日の勝利に貢献された方。いっぱい教わりたい。早く会いたい」と、弟子入りを志願した。荒木は来季から2軍コーチに就任する予定。教えを請う日は近い。背番号は未定だが、荒木が使った「2」も空き番号になる。チーム再建の使者は、早くもドラゴンズブルーに染まっていた。【伊東大介】