張本勲氏が4日、TBS系テレビ「サンデーモーニング」に出演し、ソフトバンクが4連勝で、広島を下し通算4勝1敗1分けで2年連続9度目の日本一に輝いた試合に「天晴れ!」を出した。

張本氏は「もつれると思ったが、広島の特徴の足を全部、ソフトバンクの甲斐が押さえましたからね。その差が出ましたよ」と日本シリーズで6度の盗塁を阻止した甲斐をべた褒めした。「盗塁は大きい。広島は95、パ・リーグは100以上が西武とロッテがある。ただ広島は次の塁をとる事ができる。それがピッチャーにとって嫌な訳ですよ」と続けた。甲斐への称賛は止まらず「久しぶりいいキャッチャーがでたね。育成選手で25歳。速い、強肩、正確。全部がパーフェクトですよ。(MVPは)当然です。彼のために勝ったと言っても過言ではない。(肩の強さは)知っていてもシーズンはそれで勝ってきているので、なかなかパターンを崩せない」と語った。続けて、攻撃の話になり「ソフトバンクのバントのうまさ、うまいですよ。あの広島菊池が失敗するんですよ。昨日の最初の1点のスクイズはインハイの難しい球なんですよ。きれいにバットの先で(勢いを)殺してるんですよ」と西田の先制スクイズを褒め、「その前の内川もバットの先で殺してうまかった」と語った。

ソフトバンクの投手陣の話になると「今シーズン調子は良くなかった。よくないと思ったから工藤監督がピッチャー出身だから、分かるわけですよ」と話し、「私が褒めたいのは横のヘッドコーチの達川。彼がキャッチャーをやっていたので、ピッチャーの好不調が分かる。それをアドバイスする。替えていく。また2番手、3番手の選手がいいんだ。最初に出てくるピッチャーよりも。その差が広島とあった」と救援陣を称えた。