貴重な経験を糧に来季も走る。日本ハム西川遥輝外野手(26)が22日、浦野とともに応援大使を務める北海道・幌加内町を訪問した。トークショーではその姿を一目見ようと多くの女性ファンが会場に駆けつけ、抽選会でサイン入りグッズが当たったファンは涙を流して喜んだ。

同町のそば生産量は日本一。西川は幌加内高で人生初のそば打ちを体験した。「なかなか経験できないこと。楽しかった」。指導したのは全国の高校生がそば打ち技術を競う「そば打ち甲子園」で、団体2連覇中の同校生徒たち。「初めてなのにすごくきれいに出来ていました」と腕前を褒められると、「生徒たちは毎日同じことの繰り返しが大事だと言っていた。それは野球も一緒だなと思った」。我慢強さと忍耐力。その大切さを再確認した。

来季は3年連続盗塁王のタイトルがかかる。「3年連続というのは僕にしかできないこと。タイトルを獲得できれば、今後にもつながるし、自分の価値を上げるためにも」。北のスピードスターは来年も走り続ける。【山崎純一】