ソフトバンクは6日、福岡市内で新入団選手発表会見を行った。ドラフト1位の東洋大・甲斐野央投手(22)はアマ球界最速の159キロを引っさげプロ入り。新人王を目標に、自慢の武器に磨きをかけ「直球で客を呼べる男」になる。

忘れられない感覚がある。8月、神宮で大学日本代表として高校日本代表と対戦。中日入りした大阪桐蔭・根尾に対し、158キロをマークした。「盛り上がってくださったので、うれしかった」。夢は大きい。「160キロ出せたらうれしい。出るところまで出せたら。(大谷の165キロ以上も)出したい気持ちはある」と話した。

思い描くのは幼い日のヒーローの姿だ。兵庫出身で小学生の頃は阪神ファンだった。「JFKの藤川球児さんに憧れていました」。直球一本でファンを喜ばせる「火の玉ストレート」を念頭に「魅力のある選手になりたい。愛されるような選手になりたい」と決意を新たにした。