ソフトバンクの三笠杉彦球団統括本部長(44)は7日、オリックスからフリーエージェント宣言した西勇輝投手(28)の獲得失敗を表明した。この日午前、西の代理人から電話があり、阪神でプレーする旨を告げられたという。

「残念ですが、こういうのもご縁。我々は誠意を尽くして対応したが、今回はご縁がなかったということ」と三笠本部長は話した。

今オフは西とともに西武からFA宣言した浅村栄斗内野手(28)の獲得にも乗り出したが、楽天への移籍が決定。ホークスは獲得を目指したFA補強で2選手とも取り逃した。

ホークスはFA補強で13年に当時広島からFA宣言した大竹(現巨人)の獲得に失敗したことがあるが、同時に2人の失敗は初めて。西、浅村ともに他球団を上回る金銭的条件を提示しながら獲得に失敗した。「(FA選手の獲得となれば)人的補償もあるし、獲得できなかったのは残念だが、若手有望選手が(人的補償で)抜けることを考えるとプラスの材料もある」と三笠本部長は話していた。