プロ野球の快記録や珍記録を振り返る「データで見る18年」を今日から13回連載します。プロ野球を球団別に12回連載。続いて日本人大リーガーを取り上げます。第1回は阪神。日本ハム、オリックス、阪神の3球団で打率3割を記録した糸井嘉男外野手(37)を取り上げます。

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37歳の糸井が打率3割8厘、22盗塁をマークした。打率3割以上はオリックス時代の16年以来8度目で、20盗塁以上は3年連続9度目。打率3割(規定打席以上)の回数は14位タイ、20盗塁以上は5位タイとなり、ともに現役ではトップ。両方を8度以上記録したのは高木豊(日本ハム)に次いで2人目だ。打率3割の内訳は日本ハムで4度、オリックスで3度、阪神で1度。3球団で打率3割はラミレス(DeNA)以来、6人目のタイ記録で、左打者では初めてになる。糸井は打率3割の8シーズンがすべて20盗塁以上。3球団で打率3割と20盗塁は小鶴(広島)以来2人目だが、同一シーズンの「打率3割・20盗塁」を3球団で記録したのは初めてだ。

阪神の2年間は通算846打数253安打で打率2割9分9厘。あと1安打多ければ日本ハム、オリックスに続いて阪神での通算打率も3割に乗っていた。小鶴とレオンは3球団で通算打率3割以上も、小鶴が急映と大映、レオンはヤクルトで1000打数に達しておらず、通算1000打数以上の3球団で通算打率3割超えの打者はまだいない。来季、阪神で1000打数に到達する糸井が、阪神の通算打率も3割に乗せられるか、楽しみだ。

最近は高齢の3割打者が増え、16年には39歳の新井(広島)と福留(阪神)が打率3割を記録したが、37歳でこれだけ走った選手は少ない。37歳以上のシーズンに20盗塁以上は39歳の86年に23盗塁した福本(阪急)以来6人、9度目だ。37~39歳の福本は成功率が6割台へダウンしたのに対し糸井は失敗が3度しかなく、37歳でも8割8分の高い成功率を残した。糸井のプロ通算成績は打率3割1厘の288盗塁。節目の通算300盗塁へ近づいたが、通算300盗塁以上の29人中、通算打率が3割以上は張本(3割1分9厘、319盗塁)だけ。通算打率3割+通算300盗塁を達成できるかも注目したい。【伊藤友一】