阪神ドラフト3位のホンダ・木浪聖也遊撃手(24)が26日、母校の青森山田を訪問した。花田惇校長、北向聡泰部長、三浦知克監督に入団を報告後、野球部の歓迎会に臨み、プロでの活躍を誓った。

木浪は内野の全ポジションをこなす守備力とシュアな打撃が売り物。亜大で神宮大会優勝、ホンダでも都市対抗などで活躍した。高校時代は三塁手で、中日京田と三遊間コンビを組んだ。木浪は「ライバルとして大きな刺激を受けた」という。3年夏は3回戦で光星学院(現八戸学院光星)に延長10回の末、6-8で敗れて甲子園には出場できなかった。光星学院は甲子園で3季連続準優勝。原動力が現阪神の北條と現ロッテの田村だった。

木浪は同学年のライバルたちに後れを取ったが、プロ入りを果たした。「青森山田の練習はつらくて、くじけそうな時もあった。でもそれがあったからプロに入れた」と後輩部員に話した。「対戦したい投手は?」と聞かれると、中日松坂を挙げた。松坂の母が青森・蟹田町(現外ケ浜町)出身で、松坂は青森市内の産婦人科医院で生まれた。木浪も同じ医院で産声を上げており、運命の糸で14年先輩の黄金世代に挑戦だ。

ライバルはついて回り、阪神では北條とポジションを争う。「早く1軍に上がり、チャンスがあれば絶対結果を出す」と言い切った。【北村宏平】