巨人が新守護神候補としてライアン・クック投手(31=マリナーズFA)と契約したことを29日、発表した。1年契約で推定年俸は130万ドル(約1億4300万円)。

クックは150キロ超の救援右腕。切れ味鋭いスライダーにチェンジアップとツーシームを備える。11年にメジャーデビューし、12年のアスレチックス時代にはセットアッパーとクローザーとして71試合で6勝2敗14セーブ21ホールドで防御率2・09をマーク。同年4月のオリオールズ戦で史上61人目の1イニング4奪三振も記録し、球宴出場も果たした。

16年に右肘の靱帯(じんたい)再建手術(トミー・ジョン手術)を受け、昨年まで2年連続でメジャー登板から遠ざかったが、今季はマリナーズで19試合2勝1敗、防御率5・29と復活への足掛かりをつくった。

背番号は高橋前監督が長く背負った「24」。原監督は同番号をつけ「8時半の男」と称された60年代のリリーフエース・宮田征典をイメージし、上原、マシソン、沢村、吉川光、鍬原らとの勝利の方程式結成に期待している。

新助っ人は「アスレチックス時代の12年に東京ドームで行われた巨人軍とのプレシーズンゲームで投げたことがありますが、まさか日本でプレーすることになるとは思いませんでした。日本の選手が礼儀正しく、練習熱心だったことが印象に残っています。巨人軍で勝利に貢献し、プロ生活で初めてのリーグ優勝を経験したいと思います」とコメントした。