ソフトバンク村松外野守備走塁コーチが、今季ゴールデングラブ賞獲得に燃える上林に「打撃10傑入り」指令を出した。上林は17年から2年連続でリーグ最多の10補殺をマーク。右翼からレーザービームで2年連続日本一を支えたが、ゴールデングラブには選ばれなかった。

村松コーチは「ゴールデングラブは記者投票。全国の記者にイメージを残すためには、守りだけでなく打たないといけない。打撃10傑にはシーズン中、ずっと入っていないと」と話した。

自身は58盗塁でベストナインを獲得した96年、ゴールデングラブには選ばれていない。ゴールデングラブは03年、04年の2年連続で獲得した。日本一の03年は松中を上回る打率3割2分4厘でリーグ8位。オリックスに移籍した04年は3割2分で同5位。上林は17年20位、18年は17位だった。

村松コーチの指導を受け、上林は守備位置を状況に応じて変えるなど上達している。「村松さんが言われていることはよくわかる」。打撃10傑入りで印象を強くすれば、念願のタイトルも見えてくる。【石橋隆雄】