「尚広2世」から未来を切り開く。巨人松原聖弥外野手(23)が11日、川崎市のジャイアンツ球場で自主トレを行った。前日10日に原監督が「今季どうしてもつくりたい戦力は『尚広2世』」と巨人歴代3位の通算228盗塁を誇る鈴木尚広1軍外野守備走塁コーチに次ぐ、代走のスペシャリストを求めた。松原はニュースで知り「『尚広さん2世』という枠から食い込んで、スタメンをとりたい」と鼻息を荒くした。

50メートル5秒8の俊足を武器に、16年育成ドラフト5位で入団。2年目の昨季はイースタン・リーグで117試合に出場し、リーグ2位の24盗塁をマーク。リーグ新記録の133安打、打率3割1分6厘と打撃でも存在感を見せつけ、昨年7月に支配下登録をつかんだ。同年11月のMLB選抜戦では代打でランニング弾を放ち、第3次原政権“初グータッチ”をゲット。1軍デビューへ、鈴木コーチの現役時代の動画で走塁技術を研究中の韋駄天(いだてん)は「期待に応えられるように精いっぱい頑張りたい」と、汗をぬぐいながら誓った。