先輩との対戦を心待ちにした。巨人戸根千明投手(26)が13日、川崎市のジャイアンツ球場で自主トレを行った。

母校・日大の先輩で、巨人にFA移籍した丸の人的補償として広島へ移籍する長野久義外野手(34)と連絡をとったことを明かし「これから敵同士になるけど、戸根との対戦を楽しみにしているよ」と言葉をかけられた。「大学の先輩ですし、本当によくしていただきました。長野さんを抑えるのは大変ですが、この世界は勝負の世界なので、しっかり投げ込みたいと思います」と力を込めた。

自主トレは主に都内で行い、ケガ防止へ肩の可動域を広げるためのトレーニングの一環として今オフから水泳、相撲の四股踏みなど、他競技の動きも取り入れている。

1、2年目はともに40試合以上登板したが、3年目の17年は6試合、昨季は故障で4年目にして初の1軍登板なしに終わった。引退した山口鉄を継ぐ、左のリリーフとしての役割を期待される。「ここ2年は投げられていないし、去年もケガで苦しい思いをした。だけど、この2年があったから腹をくくって今年を迎えられる。ルーキーの時のようなフレッシュな気持ちで前向きにやるしかない」と決意を示し、自己最多の50試合登板を目標に掲げた。