ソフトバンク森唯斗投手(27)が23日、グアムから帰国翌日に即ブルペン入りした。前日22日に自主トレ先のグアムから帰国したばかりの森は、真っ黒に日焼けした姿で筑後のファーム施設を訪れると、キャッチボールやノックを済ませブルペンで24球を力強く投げ込んだ。投球後は映像を確認しながら「いい感じで投げられている」とうなずいた。

昨季はサファテ離脱後に抑えを務め、セーブ王を獲得する活躍で日本一に貢献した。だが慢心はない。昨年までと変わらぬ調整で、約2週間のグアム滞在中にすでに7回ほどブルペン入り。「去年は去年。もう終わった。みんなは続いていると思っているかもしれないけど、ぼくの中では切り替えている。まずは今年の信頼を勝ち取りに行く」。復帰予定のサファテ、岩崎との守護神争いはもちろん、ルーキーのような気持ちでイチから首脳陣にアピールする意気込みだ。春季キャンプでも初日から投げる。「2月1日もブルペンに入ります。(紅白戦も)投げさせてもらえたら、投げられる」と鉄腕の肩は仕上がっている。

入団から5年連続で50試合以上。5年で通算299試合という驚異的なペースで登板数を積み重ねている。それでも「ぼくはずっと投げる、続けるというのが大切だと思う。1年やってダメだった人もいる。もっと上に行きたい」。今季は抑えだけでなく、中継ぎ枠の争いも激しい。「いいピッチャーがいっぱいいる。負けたくない」。自分の居場所は自分でつかむ。【山本大地】