簡単には引き下がらない。巨人小林誠司捕手(29)が正捕手獲得へ、チャレンジャーとして臨む決意を示した。

24日、大阪府から場所を移し、今年初めてジャイアンツ球場で自主トレを行い「1試合1試合、出たいという気持ちは強いし『今日は出たくないな』という日はない。もちろん(正捕手の座に)挑戦したいです」と思いを口にした。

ライバルには強者が並んでいる。17年WBCでともに戦った炭谷が西武からFA移籍。4年ぶりに捕手へ復帰する阿部、昨季ルーキーながら83試合に出場した大城など競争は激しい。キャンプ1軍メンバーの捕手は昨季、今季ともに3人。昨季は最年長だったが、今春は39歳の阿部、31歳の炭谷に次いで最年少。「今まで以上にしっかりやらないと。アピールの場なので、しっかりとやりたい」と若手主体の2月3日のチーム初実戦へ気持ちを高めた。

昨季は119試合の出場で、3年ぶりに規定打席へ届かなかった。信頼を積み上げようと「キャンプ中には全員のボールを受けて、話をしていきたい」と対話に重きを置く。新加入の炭谷からも「実績のある方なので、いろいろと聞いて勉強したい」と学ぶ意欲は十分。がむしゃらに、正妻のいすを奪いとる。【桑原幹久】