昨年10月に左ひざのクリーニング手術を受けた巨人上原浩治投手(43)が25日、都内のグラウンドで術後初めて捕手を座らせて投球練習を行った。

「手術をしたことがないから、どのくらいが順調だか分からない。まだまだボールが死んでいるなあ」と言うものの、例年と同じペースで、1月中でのピッチングを行えるまで回復。31球、低めへ丁寧に投げ込んだ。

一緒に自主トレを行っていたヤクルトの小川、田川、高橋はハイペースでブルペンで投げ込んでいたが、上原が捕手を座らせて投げるのは初めて。ヤクルト勢に比べれば、まだまだ仕上がり途中だが、患部の状態は「手術した痛みや、悪かった時のような痛みはない」と自己分析。キャンプ前に左ひざにたまった水を約20日ぶりに抜きにいく予定だが、5日に1度のペースで“水抜き”していた昨年までとは大違い。

宮崎キャンプは2軍スタート。「どのくらいに1軍で投げるとか、分からない。メジャーでは10試合ぐらい投げて開幕してたけど、日本は遠征が多くてそんなに投げられない。打撃投手とかを多めにやって調整していくつもり」と開幕に向け、復帰までのシナリオは描いている。