今季も「無事これ名馬」!DeNA山崎康晃投手(26)が26日、ベイスターズ球場で今年初のブルペン入り。捕手を立たせて約20球、体の感覚を確認するように、丁寧に直球を投げ込んだ。

山崎康 まだ全然、力は入れてないです。暖かいところでしっかり投げられる土台作りをした上で、投げ込んでいきたい。

一見、スローペースにも思えるが、5年目を迎える守護神は、あくまで長いシーズンを見つめて調整に励む。「ここまでケガなくやれていることが1番。『無事これ名馬』ではないけど、今年も1年、ブルペンが誰1人欠けることなく頑張っていきたい」。1年目から大きな故障もなく、守護神として君臨。4年間で通算133セーブを積み上げてきた右腕だけに、言葉には説得力がある。

さらに今年は、昨季11勝で新人王を獲得した東が、左肘違和感のためキャンプ2軍スタートが決定。「先発の柱」が不安を残す中で、「絶対的守護神」の健在ぶりはチームに何よりの安心感をもたらす。「タイトル(最多セーブ)は取れたけど、それは昨年の話。自分に満足してはいけないし慢心もない。目の色変えて優勝目指して頑張っていきたい」。静かに、だが力強く。名馬山崎が頂点を目指して走り始めた。【鈴木正章】