19年は外国人風!? DeNA筒香嘉智外野手(27)が、新打撃フォームを披露した。30日、嶺井、柴田、乙坂、関根とアトムホームスタジアム宜野湾で自主トレを公開した。昨春キャンプでは、直立不動の構えだったが、前傾姿勢の状態にモデルチェンジ。メジャーリーガーのようなフォームから、フリー打撃では驚異の3連発を全方向に放り込んだ。

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1月とは思えない太陽の日差しが、容赦なく照りつける。澄み渡る青空の下、筒香が打席に入った。宜野湾特有の海風は、穏やかだった。多くのカメラの視線を受けて、始まったフリー打撃。そこに昨季との違いがあった。

まずは構え。昨春キャンプでは“棒立ち”のように背筋をピンと伸ばした状態だった。この日は右肩をホームベース側に入れ、左肩は少し上げた、やや前傾姿勢の状態で始動。バットについても、立たせていたものを少し寝かせた。昨季はオープンスタンスで臨んだ試合もあったが、両足の幅は狭くなった。重心もより低く、どっしりとした状態でボールを引き込んだ。

筒香 (フォームの)外見が変わっていますけど、中ももちろん変わっている。自然とこうなっている。体の中のことなので、お伝えすることは難しい。

エンゼルス大谷をほうふつとさせるような、上体の使い方。体を前かがみにさせ、ノーステップ気味にボールをとらえ、39スイング中、3本の柵越えを記録した。右越え、バックスクリーン、左越えと3連発。「たまたまです。(打ち分ける)技術はないですから」とおどけてみせたが、打球は面白いように上がった。

昨オフの契約更改で将来的なメジャー移籍の願望を口にした。今オフに海を渡れば日本最後のシーズンとなる。「チームはもちろん優勝。個人的には終わった時に納得できるシーズンにしたい」。明日2月1日から、この球場でキャンプが始まる。ハマの主砲が、10年目のシーズンへ歩みだした。【栗田尚樹】