阪神が沖縄・宜野座キャンプのブルペンで使用する粘土質の黒土「ブラックスティック」を、米国から航空便で直輸入したことがわかった。今季から甲子園球場のマウンドがメジャー仕様にリニューアル。その決定が12月だったため、船便ではキャンプに間に合わない。そこで値段は張るが、航空便を使い、1袋約1万5000円の「ブラックスティック」を200袋を発注。合計約300万円の投資で、公式戦へ向けて足場をならすことになった。

先乗りの合同自主トレでブルペン投球した藤浪は「粘土質で、ねっとりした感じ」と話すなどおおむね選手には好印象だ。整備を担当する阪神園芸の金沢健児甲子園施設部長は「硬さの調整は水分の多い、少ないで調整できる。選手やコーチの話も聞いていく」と説明。掘れにくい硬質の土で、よりボールに力を伝えることができるメリットを生かすべく、キャンプで一番フィットする硬さを探す。