ロッテが今日1日のキャンプ初日に沖縄・石垣島で行う紅白戦で、チームの大黒柱・涌井秀章投手(32)と石川歩投手(30)の両右腕が先発することが31日、分かった。

キャンプ初日から異例のエース対決となる。またドラフト1位の藤原恭大外野手(18=大阪桐蔭)は先発出場しない可能性が高まった。

紅白戦のスタメンはベテラン勢からの起用となる方針だ。井口監督はかねて「レギュラーは白紙でベテランも若手も横一線」と発言しており、いきなりガチンコでアピールの場になる。涌井は昨季7勝9敗で2年連続の負け越しと不本意な成績に終わった。今季から「18はチームのエースが背負う番号。もっとそういう存在になれたら」と背番号を16から18に変更した。一方の石川は、昨季6月終了までに9勝を挙げる好スタートを切ったが、7月以降は右肩違和感などで8試合に先発して0勝5敗と失速。両右腕ともに期するもののある再スタートとなる。

藤原の出場について井口監督は「どうでしょう。明日のお楽しみです」としながらも「ルーキーは頑張りすぎちゃうところがある。明日ユニホームを着て当然張り切って出てくると思うので、その辺はある程度抑えながらやっていきたい」と慎重な姿勢。新人合同自主トレ期間はインフルエンザでの離脱もあったため、高卒ルーキーの将来を考え、ベテラン勢といきなりの真っ向勝負を避ける狙いもあるとみられる。

◆エース級が初の紅白戦でいきなり登板 04年中日はキャンプ初日の2月1日に紅白戦を実施。野口、川崎の両先発で始まり、岩瀬、川上ら主力が登板した。17年藤浪(阪神)は2月8日の紅白戦に登板。WBC日本代表に選ばれたこともあるが、選出メンバーの中でも一番乗りで実戦に登場し、最速154キロを計測。同年は菊池(西武)も14日の紅白戦に志願して先発し、1回を完全投球。